がちゃがちゃ

誰のためでもない

奈落

 あれから、一体どれくらい経っただろうか。何分か、何時間か、なんの見当もつかない。
 最早お互い何度達したのかも分からない。ここを出るという目的も頭から消えてしまった。セックスに溺れた二人は未だベッドの上から動かず、どちらがこの行為を止めることもない。
「あ、ぁンっああ♡あっうぁ、あっアあッ!♡」
 ベッドの上で四つん這いになっているベジータを後ろから抱えた悟空は、欲望のままに腰を打ち付けている。
 ここでの時間の流れなど知らない。もしかしたら誰かに見られているのかもしれないが知ったことではない。ただ悟空はベジータと一緒にいて、こうして二人で身体を重ねてさえいられればそれで良かった。
「ベジータぁ、オラのちんぽそんなに気持ちいーか?」
「ぅ、気持ちい、ぃ、ひぁッ!♡もっと奥までェ、ぁっン、ちんぽ欲しい♡かかろっとのちんぽ気持ちぃ……ッ!♡」
 はしたなく口の端から涎を垂らしながらベジータが喘ぐ。奥を抉る様にどちゅどちゅと突けばナカに注いだままの精液がごぷりと下品な音を立てて溢れ出し、抽挿を繰り返しながら悟空はちんぽの形を覚えさせるように奥へ奥へと押し込んだ。
「や、あっまたイく♡ぁう、イくの止まんないぃ♡ちんぽでイく♡またイくぅ、かかろっとのちんぽでイっちゃう♡」
「可愛いなぁベジータ、もっとイってるところ見せてくれるか……?」
 腰を抱えなおして深く突くとベジータの先端からはぴゅるる♡と精液が吐き出され、枕に顔を埋めながら肩で息をしていた。休ませることなく昂ったままのモノを打ち付ければ振り返ったベジータが蕩けた表情のまま締め付けてきた。
「ッあぅ♡カカロット、やぁッだ、だめ♡今イったばっかりだからァ……あんッ♡」
「ん、ずっとおめえにちんぽ咥えられててオラも止まんねぇんだ」
「だって、そんな、の……ああ゛、ぁッあつい、の、いっぱい来てるぅ……♡」
 媚肉に締め付けられながら種を注ぎ込む。これはもうセックスではなく交尾かもしれない。再び種を絞ろうと強請るようにナカがうねり、悟空は大きく息を吐いた。
「ベジータ、おら……きっと、ずっと前からおめえのことが……」
 ――ずっと、ずっと、二人で一緒にいられるだろうか。