夢で会えるよ
目を覚ました悟空は腕の中に同じぬくもりがあることを確認して安堵した。二人で夜を過ごした次の日は大抵すでに同胞の姿は無いか、たたき起こされるかのどちらかだからだ。
自分よりもベジータが遅起きなのは珍しいなと思い、起こしてやろうと肩を揺すってやる。
「ベジータぁ、朝だぞ……、……って、ええ?!」
目を擦りぼやけた視界が明るくなった時、悟空は腕の中の男が知っているのに知らない人物になっていることに気が付いてベッドから慌てて飛び起きた。首を振って再び目の前の光景を確認するが、やはり何も変わらない。
ベッドの上には、あの夢の中で出会ったもう一人のベジータがいた。
「んん……ああ、朝か」
体を起こしたもう一人のベジータの肌は肩から腕にかけてと足だけ服(と呼んでいいのかも分からない)で隠れており、その他は相変わらず隠す気の無い露出の高い格好をしている。ベジータが小さく伸びをすると頭につけてある長い耳がぴょこぴょこと揺れており、夢の中で最後に見た時と同じ格好なのだと気が付いた。胸や局部など大事な部分は丸見えになっており、悟空自身も昨日眠りについた時と変わらない格好で裸な為むしろ目の前の男よりも露出が高いのだが、そんなことを考える余裕はない。
よく見れば、この部屋も昨夜いたはずのカプセルハウスではなく例の絵本の世界のようなあやしい小屋の中だった。この部屋で目の前をベジータを抱きつぶしたことはよく覚えているが、まさかまた同じ夢をみることになるとは。悟空は思い切り頬をつねるが、痛みを感じるだけで目は覚めそうになかった。
「夢じゃ、ないのか……?」
「おい、さっきから何を一人でやっている」
起き上がったベジータはベッドのふちに座り足を組むと、顎に手を添えてこちらをじっと見つめている。その視線が悟空の顔から胸、腰へと降りていき、最後は股間の辺りで止まった。
視線の先に気が付いた悟空はその終着点を見てみる。朝の生理現象なので仕方がないとはいえ、しっかり主張しているそこを凝視されていることは流石に恥ずかしく慌てて背を向けた。
「昨日オレにあれだけしておきながら……貴様バケモノだな」
「朝なんだからしかたねぇ……って、き、昨日?」
悟空の記憶が正しければ、あの夢を見たのは一週間以上も前のことだ。これは、夢の続きだとでも言うのだろうか。
悟空は座ったままのベジータに近づき、よくよくその姿を確認する。確かに、昨夜つけられたと言わんばかりの痕が体のあちこちに残っている。全て自分がつけたものなのだろう。悟空はこれが現実なのか夢なのか分からなくなり頭を抱えた。
そして、突然唸り始めた悟空など構うことなくベジータがいきなり手を伸ばしたかと思えば、目の前で大きくなっている悟空のペニスをぱくりと咥えた。
「べ、ベジータ!?」
突然のことに驚く悟空を気にも留めず、ちろちろと先端を舐めたり筋を辿る様に舌を這わせたりとしている。うっとりとした表情で夢中になってしゃぶっている姿に悟空自身も興奮を隠せず、ベジータの頭を掴むと奥深くまで咥えさせた。
「ッあ゛、ぁっう、かかろっとのちんぽぉ……♡」
じゅる……と音を立てながら大きく吸われる度に腰が砕け達してしまいそうになるがこの感覚をもっと味わっていたくて、必死に堪える。
見れば、ベジータは悟空のモノをしゃぶりながら自分の乳首を弄っていた。ぷっくり尖ったそれを引っ掻いて快感を得ようとしている姿に、悟空には我慢の限界が訪れる。
「はッあ、ベジータ悪い、もぅ、出る……ッ」
「ンん……~~~――――ッッ♡♡」
びゅるる、と全て咥内に出してしまい、悟空は謝りながら萎えた陰茎を小さな口から抜く。しかしベジータは喉を上下させて押し込まれた欲を全て飲み込むと、ほう、と熱い息を吐いて恍惚の表情を浮かべていた。そのまま手の動きを止めることなく、息を乱しながらピン♡と勃起したピンク色の生乳首と膨れた乳輪をコリコリ♡と引っ掻き続けている。小さく喘ぎながら太腿をもじもじとすり合わせて乳首でオナニーを続ける姿に、思わずごくりと息を呑んだ。
「こんなはずじゃ、なかったのに、ぃ……♡ンんっぁ、ん♡貴様が、ァ、ぁっ、オレにあんなことするからぁ、あ♡はァっ、絶対許さねえ、も、こんな、止まんないィ……ッ♡」
「……、……オラのせい、なんか」
悟空はふらふらとベッドに近づくと上に乗り、背後からベジータを抱きしめて膝の上に乗せた。そして忙しなく動いていた手を退かせると大きな手で勃起乳首を挟んでスリスリ♡と扱き、先端は下から擦る様に弄る。途端にベジータは甘い息を漏らし、淫らに腰を揺らしていた。
「ぁッあん、や、ぁんンっぅ、ひぅ♡ッあ、ぁあッああ♡乳首触られる、のぉ気持ちいぃッ♡おっぱいいじられるの、好き、ィ♡」
「なあベジータぁ、オラにこうやっておっぱい弄られるのと、ちんぽ突っ込まれるの、どっちが好き……?」
「んっンぁ、あっぁ♡わかん、な、ぃッうぅ、どっちも好き、ッふ、ぁあ♡おっぱいも、ぉ♡カカロットのちんぽもぉ好き、ぃ♡どっちも大好き……ッ♡」
ふうん、と生返事をした悟空はベジータの耳をぺろりと舐めて甘噛みをする。肩が震えて「ひぅ……ッ♡」と甘い声を出していた。それを堪能しながら再び張り詰めていた怒張をベジータの形のいい尻の間にすり……を挟ませる。ほんの少しだけ腰を上下させれば待ち焦がれたかのように向こうからヒクヒクと疼いている窄みを押し付けてきて、悟空は堪らず息を吐いた。
「ベジータ、オラのちんぽ大好きだもんなぁ」
「うぅ、くそっこんなァ、じゃ、なかった、のにィ……♡ッあ、ァん♡」
手を胸から腰へと下ろして少し浮かせた瞬間に先端を雄に媚びる淫穴へと押し付ける。ぐりぐりと入口を広げるように押し込めば、ぱくんっと簡単に咥えられてしまった。
「ぁ、ああ゛ッあ♡かかろっとのちんぽ♡ちんぽ入って、きたァ……♡」
きゅう、と締め付けらる感覚が気持ちよく、ちんぽを強請る媚肉をごりごり押し広げていく。太ももを掴み大きく開かせて持ち上げると、そのまま上下に大きくピストンさせた。
「ああ゛、ぁッこれ、だめぇッ♡奥まで、入ってきちゃ、ぅ♡」
「駄目、なんか?奥いっぱい突かれるの、好きだろ?」
背面座位の体勢で一気に挿入するとすんなりS字結腸までたどり着いたようで、最奥までちんぽを咥えている。気持ちいい所をぐぽぐぽと卑猥な音を立てながら突かれ、ベジータは全身をびくびくと震わせていた。
「ゃあ、ぁああ、ん♡頭へんになっちゃう、からァ、やあっあぅ、ん、あ、んン♡もぅ、イくっいっちゃう、ぅ♡カカロットのちんぽでイっちゃう♡ッん、ぅあぁ、あっぁんっあッ♡」
「ん、……一緒に、ッ気持ちよく、なろうな……ッ?」
ベジータ自身の先端からぴゅっ♡と可愛く吐き出されたのが見えたと同時に、悟空もナカへどくどくと白濁を叩きつける。その余韻からか、くったりとこちらに体重を預けてるように倒れてきた体を抱えてやる。
「かかろっと、ぉ……」
振りむいた小さな口が名前を呼んできて、返事をする代わりにキスをした。すると消え入るような声で「好き」と聞こえて、あの時と同じ感覚が悟空を襲った。
(また、消えちまうんか)
やはりこれは自分にとって都合のいいただの夢なのだろうか。そう思うと悲しくなるが、夢の中でぐらい好きだと言って欲しい気持ちの表れなのかもしれない。
ゆっくり瞼を閉じると、あたたかい光に包まれていった。