がちゃがちゃ

夢で会えるよ

「――と、いう夢を見た」
 
 荒野でのベジータとの修行中、休憩時間で悟空が今朝見た夢の話をするとベジータはわなわなと肩を震わせ顔を真っ赤にしていた。
「なんでオレがそんな下品な格好で下品なことを言いながら貴様に抱かれているんだ!」
「そんなこと言われても夢の話だからなぁ。確かに変だと思ったんだよな、ベジータはあんなえっちな格好しないし変な言葉も使わないし」
 言えば、「当たり前だ!」と怒鳴られた。だから夢の話だと言っているのに、と思うが一つ思い当たることがあり悟空は背を向けているベジータの前へとまわった。
「夢の中のおめえは普段と全然違ったけどさ、一個だけ同じところがあったんだよ!」
「……、言ってみろ」
 嫌な予感がするのだろう、ベジータは眉を寄せ悟空の言葉を待っている。
 だが悟空は反対に、子どもの様に無邪気な顔で言い放つ。

「オラにおっぱい吸われたり乳首舐められるのが好きなのは同じだったぞ!」
 すぐさま飛んできた拳を避けると、ベジータは今度こそ飛び立ってしまおうとしていたのでその腕を掴んだ。
「なんだ、はなせ!貴様のような下品な夢を見るやつに付き合ってられるか!」 
「そう言うなって。ほら、確かめようぜ。夢と同じだったかどうか」
 腕を引きベジータが体のバランスを崩した瞬間、ジャケットを着ていないラフな戦闘服の胸へ手を這わせる。
 手の平に硬く尖ったものが触れ、それをぎゅっと摘まむと「ひぁん♡」と甘い声が聞こえてきたのだった。