がちゃがちゃ

夢で会えるよ

 ベジータは悟空と人の近寄らない森の奥までやってくると、いつも逢瀬に使っているカプセルハウスを出してやった。もはや修行どころではなくなっており、そわそわとしたままハウスの中へ入って行く。
 こうして二人でハウス内のバスルームへ入るのは何度目だろうか。地球にいる時はよく二人で入っていたので、回数など覚えていない。男二人だと流石に狭いが、どうせくっ付いているのだから問題はないとベジータはあまり広さを気にしなくなった。
 汗を流し終えた頃に自然と悟空の股間へ目が行き、そこが苦しそうに張り詰めているのが分かったベジータはシャワーを止める。そしてゆっくり腰を下ろして膝立ちになると、そそり立っているソレに無言で口付けた。
「はァ、ベジータぁ……」
 悟空がうっとりとした口調で名前を呼びながら濡れた髪を撫でてくる。ベジータはバスタブのへりに腰掛けた悟空の太ももの間に顔を埋めると、喉奥まで勃起ちんぽを咥え込んだ。緩急をつけながら唇でストロークさせて舌で裏筋を舐めるとバスルーム全体にじゅぽ♡じゅぽ♡と卑猥な音が響いて、それだけで二人の頭はおかしくなりそうだった。
「オラのちんぽ、そんなにおいしいか?」
「ひるか、そんなこほ……♡」
 知るか、そんなこと。と、通じたのかは分からない。悟空の言葉にベジータは口淫を続けながら視線を合わせる様に見上げ、じゅるっ♡と強く吸えば悟空は小さな口の喉奥に押し込む様にして射精した。
「あ、悪いベジータ!我慢できなくて、つい」
 申し訳なさそうにしている悟空を尻目に口の中に溢れてきた白濁を残らず飲み込んだベジータは、再び勃たせようと萎えたモノに舌を這わせながら手で扱いている。同時に自らの媚穴へ指を這わせ、悟空を受け入れる準備まで始めていた。
「んっんぅ……ッ♡」
 これから与えられるであろう快感を待ちきれず声を漏らしている同胞の痴態を前にした悟空は、あっという間に硬度を取り戻している。それを確認したベジータは亀頭を丁寧に舐めると竿には愛おしそうにちゅっ♡ちゅっ♡とキスをしていた。
「べ、ベジータ。オラ……もう……!」
 悟空の二度目の射精の気配を感じたベジータは即座にソレから口を離し、見せつける様にして舌舐めずりをした。
「なんでもいいから、さっさとオレのこともイかせろ……♡」

 寝室に移動した二人は裸のままベッドになだれ込むと即座に抱き合った。寸止めを食らった悟空は一刻もはやく挿入したい気持ちを抑えながらシャワー後のしっとりと濡れているベジータの後孔を指で探り、既に解れているそこにぐにぐにを指を押し進めている。そしてベジータが善がるシコリを見つけて、何度も何度も擦った。
「ひぅっ♡あっそこ、やだァ……ッ♡」
「ベジータのやだは嫌じゃないって、やっと分かってきたかもしれねぇ」
「そん、な、ことォ……んんっ♡あ、ひぁんっ♡」
 否定の言葉を口にしつつもベジータの身体はしっかりと悦んでおり、喘ぎ声をとともにいやらしく腰を揺らしている。その様子に上機嫌の悟空は前立腺を弄りながら、もう片方の手ではぷっくりと膨らんでいる生乳首をコリコリ♡と引っ掻きはじめた。
「あ♡そこっやらァ♡コリコリってしちゃダメっだめえぇ♡気持ち良すぎて、ぇ、ッ♡やぁ、あんっ♡すぐイっちゃう、からァ♡」
「嘘つきだなー。おっぱい触られるの大好きだろ?」
 悟空は姿勢を低くしてベジータの胸元へ顔を寄せると完勃ちメス乳首を口に含んだ。舌でねっとりと舐めるだけで腰が跳ねており、強く吸えばナカを弄る指が締め付けられていく。
「やっぱりベジータのおっぱい、前より大きく……いや、なんていうのかな。えっちになった気がする。見た目もだけどさ、触るとすぐ気持ちよさそうにしてるよな」
「な、に……、んンっ♡」
 何を言っているんだと反論したいのに、舌先でぬるぬると乳輪ごと乳首を舐められたせいで言葉を失う。確かに、悟空とのセックスでイく様になった頃から体に変化が現れたことはベジータ自身も自覚していた。その事実については男に抱かれることに慣れてしまっただけで実際は何も変わってなどいないと見ないふりをしていたのに、悟空に指摘されたことでベジータは羞恥で顔を赤くする。
「それに、声だって……今までぜんぜん出さなかったのに今は可愛い声いっぱい聞かせてくれるし。えっちしてる時もあんまり反応してなかったのに、なんでだろう……ここがイイんだってすぐ分かるもんな。ベジータも気持ちよくなってくれてるなら、オラは嬉しいんだけどさ」
 話しながら、限界が近い悟空はちゅぱっ♡と胸から口を離すと筋肉量のわりに細い腰を乱暴に掴む。勃起したまま涎を垂らしている亀頭をとろとろの媚穴へと押し付けると、熱い息を吐いていた。待ちきれないベジータは腰を揺らして、自らちんぽを咥えようとしている。
「分かったから……んッ♡はやく……そいつをオレに挿入れろぉ……ッ♡」
 ベジータの太ももを大きく左右に開かせ先端だけ挿入した悟空は焦らす様に浅い部分で抽挿し、すっかり敏感になっているメスシコリをカリで擦ってきた。イイ所をちんぽで押し潰される感覚が強過ぎて、ベジータは手を伸ばし悟空の体を抱き寄せる。
「あんっ♡ちんぽで擦られるの気持ちぃ♡ああっあ、かかろっと、かかろっとぉ♡」
「ん、いっぱい気持ちよくなろうな?」
「奥に、きてぇ♡あぅっあ、ァん♡はやく、ちんぽでいっぱい突いてぇ♡」
 喘ぎながら腰を揺らし、肉壁できゅうきゅうと締め付けてしまう。そうすると悟空は限界が近い顔になり、より深くへと抽挿し始めた。
「ほら、ベジータの好きなオラのちんぽ、全部入ったぞ。奥、いっぱい擦ってやるから」
 ぐぽぐぽと卑猥な音が響く。覆いかぶさる様にピストンされ、逞しく広い背に腕をまわした。するとキスが降ってきたので、それに応えるように舌を絡めた。
「んっんぅ♡あ、かかろっとぉ、好き、好き、ぃ……♡」
「ベジータ、……」
 ずぷんっと奥を突かれ、びくびくと腰が跳ねる。勝手に逃げ出しそうになる身体を押さえつけられながら見上げると、上から大きな目がこちらを見つめていた。
「ひぅ、あッん♡好き、好きなんだ、ずっと前から、ぁ♡お前が告白してくる前から、ずっと、オレの方が先なんだ♡あ、あっ♡気が付かないふりをしていたのに、好きだなんて言ってくるからァ♡あんっ♡こんなの、伝えるつもりじゃなかった、のに、ぃ♡」
「そんなの、なんで……!」
 その瞬間、悟空にどくどくと欲を注がれ、ベジータも同時に果てていた。ぴゅるっ♡と吐き出された熱が腹にかかり、吐息が漏れる。そして過去の記憶のような映像がフラッシュバックして、見知った目の前の男が「迎えに行くから」と言っていた光景が見えた。
 あれは夢か、幻か。思えば、記憶の中の悟空は何度も好きだと伝えてくれていた。それをつまらない意地で突っぱねた。涙が出そうになり、ベジータは腕を伸ばして同胞を抱き寄せた。
「……遅いんだ、貴様は。いつもいつも、大事な時に」
「うん、ごめんな……」
 触れている体温は確かに本物で、目の前の声も、伝わる心臓の音も、夢などではない。
 ベジータは頭の中から何かが消えたような気がして、それを埋めるように愛しい同胞へとキスをした。