イレブンには正直に話しておこうと、カミュはこれまでのことを全て説明した。今着ている際どい衣装の経緯も、報酬のことも。ただ、仕事の内容だけは軽く伏せた。そこを話してしまうと絶対に行かせてもらえないと思ったからだ。だからイレブンは、カミュはえっちな衣装を着て客のマッサージをしてくるだけだと思っている。それでいい、汚いことなんて知らなくていいとカミュは薄暗い部分を胸の奥に閉じ込める。
すべて伝え終わる頃にはイレブンはすっかり沈んでしまっていた。これだけでこんな様子なら、本当のことを知ればどうなってしまうのだろうと心配になる。カミュは落ち込んでしまっている勇者のやわらかい頬を両手で包み込むように手を添えると、顔を上げさせた。
「なあ、イレブン。お前が気にすることなんて一つもないんだ。オレなら大丈夫だって。……こういう変な接客だって、はじめてじゃないし」
「はじめてじゃないの!?」
食いつくのはそっちか、と苦笑しながらカミュはイレブンに触れるだけのキスをする。そのまま頭を撫でてやると、幾分か落ち着いたイレブンの視線が泳いでいた。
「確かにおっさんどもの相手をする仕事ははじめてじゃない、けど……。オレが望んで抱かれたのはお前だけ、だから」
ぎゅう、と広い背中を優しく抱きしめる。それに応えてくれた勇者が何やらそわそわしているのを感じたカミュは不敵に笑うと、赤くなっている耳に顔を寄せて「出勤前に相手してくれるか?」と囁いた。
* * * * * *
ベッドの上でカミュと向き合っているイレブンはごくりと息を呑む。改めてその衣装をじっくり見て、これを前にして興奮するなという方が不健全だろうと感じていた。
まず、カミュが着ている衣装は胸の部分だけ布面積が狭くぎりぎり乳首を隠せている程度なため、ぷっくりと膨らんだ乳輪がはみ出している。カミュは少しでもそれを隠そうと衣装を引っ張るが、努力も虚しく効果はない。実はイレブンの目線から胸元を見ると上から覗くような体勢になってしまうので布地を押し上げるピンク色のいやらしい乳首がちらちらと見えているのだが本人は気が付いていないようだった。ちょっとやそっと動いた程度ではズレ落ちたりすることは無い頑丈な作りになっている癖にやたらと胸の部分だけは緩めにされており、少し引っ張るだけで前方へめくれてしまい胸の突起が露わになり凝視してしまう。
「カミュのおっぱい、やっぱり凄くえっちだよねぇ」
「……んなこと、知らねえよ」
イレブンの言葉にカミュはそっぽを向いてしまった。思っていたよりも刺激の強い格好にイレブンは今の状態のカミュを送り出すことを躊躇いはじめるが、当の本人は何も心配などしていない様子でその男らしさに惚れなおす。しかしカミュ本人は気にしていないだろうが、彼は無自覚に人を誘惑する気がある。男女問わず魅了させる存在だということを理解してほしいが、そんな周りに流されないところが好きなのも事実だった。
イレブンはカミュの背後へまわるとそっと抱き寄せ、首筋にキスを落とす。衣装の上から胸を揉み、つんっと勃起した乳首は更に布を押し上げ丸見えになってしまっていた。そこを指先で引っ掻いてやると腕の中で身じろぐカミュが甘い声を漏らす。
衣装の胸の部分を捲り、露わにさせる。突起を指で引っ張る様に扱けば、振り返ったカミュが「顔が見たい」と呟いた。
「……時間、もうあんまりねえし」
「でも、急に大丈夫……?」
くるりと体ごと振り返ったカミュはイレブンの膝の上に乗り上げると、手早くイレブンの前を寛げ張り詰めたものを取り出した。窄まりを隠す様に食い込んでいる衣装をずらし、自ら形のいい双丘へとそれを押し当てている。
「昨日もやったし、たぶんすぐ入るから……ほら、お前もつらいだろ?」
カミュが腰を降ろすと、ぐぷりと先端が挿入された。そのまま慣らす様にゆるゆると動いており、その度小さく喘ぐ声が聞こえてきてイレブンは息を乱している目の前の恋人の腰を掴んだ。
「ごめん、カミュ。……痛かったら、ちゃんと言ってね」
「いれぶ、ん、ぅ、あっァあッ!」
一気にずぷんっと腰を落とさせる。奥まで突かれた体はふるふると震えていて、それに耐えるようにイレブンにしがみついていた。
「いれぶん、ぁっん、ンんッ!深い、ぃっあん、あッああ、あ……ッ」
動きに合わせて頭のうさみみバンドが揺れている。その姿にイレブンも昂っていった。
「ねえカミュ、危ないことになりそうだったら、我慢しないで、すぐ帰って来るって約束して、くれる?」
「する、するからァ、あっ!もぅ、イレブン以外と、ッこんなこと、ぉ、しないから、ぁ!」
約束だからね。その声が聞こえたと思ったら胸の突起を吸われ、カミュは呆気なく達していた。同時に中へどくどくと注がれる雄と比例するように心が満たされていって、何が起きてもきっと大丈夫だと思えた。